低画質の人
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繊細
閑談
虹彩
温容
炎天
向寒
逍遥
邂逅
朦朧朧朧
あんなにきれいな筈だったのに
表層上には砂塵が降って
0to1から二極に整頓
通り過ぎてった機微はフラット
名前のない濃淡も
時間に手を引かれて雑把になっていく
白とグレーのタイルの縁で
再会したいとまた瞬いた
近傍を集め重ね均して
輪郭線をなぞっては損ねて
ぐずぐずの眦から零れ出る
コンバートの先の先の情景
細胞単位に傾けようとも
畢竟空虚なマクロスコープ
透過したって濃化したって
等身大から遠のいてって
息つく間もない新陳代謝に
儘ならない大脳辺縁系
オートマチックに丸め込まれてく
もうこれ以上圧し縮めないで
いくら焦っても指の隙間から
溶け消えていくピクセルの分子
網膜に映る影はもう 殻殻
手を伸ばすほど
曖昧になって荒んだ
陋巷 寄せては返す後悔
確かにそこにいた
包み込まれていた
誰が見ても分からない
低解像の微笑みに
掠れきった声帯
靄がかった精彩
子どもじみた心は
境界線の向こう側
千切れ雲みたいな
稲光みたいな
切り刻んだ狭間の
低解像の眼差しに
掬い出されていた
流れ着いた限界
残さず捕まえたいのに
速度が足りない
追想
縹渺
強情
酔生